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第 282 話 マカティ・メディカル・センター

2008/06/28 13:02
昨日、マカティメディカルセンター(マニラでも最も良い、すなわちフィリピンでも一番と言われている病院。一番というのは質及び値段(高い)です。)に睡眠時無呼吸症のチェックの為に行って来ました。

実は、最近睡眠中に息をしていないと言われ、自分でも長く寝ているのに、爽快な気分で朝起きることが無く、どうも睡眠時無呼吸症ではないかと、前回日本に帰った時に病院に行ったのですが、日本では検査をする時間的余裕がなく、マニラで受診することにしたのであります。

小生幸いなことにこれまで病気することもなく、病院に行ったのは昨年の胃及び腸の内視鏡検査と毎年の健康診断で日本人診療所に行くだけで、それ以外ではこの度在比9年を過ぎて初めて、この病院を訪れましたが、病院内の人の多さに驚きました。

まずエントランススロープに上がる道路の車の列、玄関ロビー内のエレベーターを待つ人、迎えの車をまつ人々、到着する人、スーツケースを抱えた入院するだろう患者及びその家族・・・・・・・・

ショッピングモール内より混雑している感じです。

そして、医師の診察を受ける為に一階部分の医師の部屋の前に行くと、50mほどもある通路にもびっしりと人が診察を待っています。

いやー、ほんとうに驚きました、人の多さに!!
フィリピンでもこの病院は高いことでも有名で、それでもこれだけの人が来診していることには驚かされました。(よく金があるなー という意味です)

最も、マニラ首都圏でもまともな病院は、ここと、ケソン氏の St. Luke’s, アラバン市の Asia Hospital(こんな名前だったかな?) の3つだけとの話もあり、首都圏中の小金持ち以上が診察にきているのかも知れませんね。

フィリピンの医師は病院に雇われているのではなく、診察室を借りて営業している個人経営とのことで、小生を診てくれた女医さんの診察室も3名の医師が曜日を代えて使用しています。

このような医師の診察室が片側にずらりと並んでおり、個々の診察室同士の行き来は出来ないような構造になっているようです。

診察室は間口一間ほどの小さな部屋でドアを入ると左に椅子が二つ置いてある小さな待合になっており、右片隅に小さな受け付け嬢が座るボックスがあります。そして奥の診察室との間を仕切るドアを入ると、正面に医師が座る机があり、その後ろはすぐ窓で、机の前に椅子が二つ、左手に小さな診察用のベッド、右手には何か、これも小さな器具が置いてあるだけの狭いスペースです。

さて、日本の病院で診てもらった時の検査結果を女医さんに渡したところ、

一見した後、

「これは完璧に無呼吸症です!!」 ( 尚、英語ではSLEEP APNEA といいます。)

と、宣告されました。

で、この後は、病院に一泊して器具をつけて睡眠中の呼吸のData を取るとのことですが、フィリピンでも、この無呼吸症が多いようで、検査用の睡眠室が予約で一杯で7月11日しか予約が取れないとのこと。

その後、この品の良い女医さんから、わかりやすい説明を受け、

「検査が終了して、この器具をつけて寝ると熟睡できるので、ゴルフのスコアが5は上がりますよ!」

と、うれしくなることを言われ、期待に胸を膨らませ、問診費 600 ペソを払って病院を後にしました。

因みに、次の検査の為の一泊の費用が約 19000 ペソとのこと、

約 46,000 円 !!!

高い!!!
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第 263話 デング熱

2008/02/29 17:58
今年はマニラ首都圏でデング熱が流行しています。

先日、当社現地スタッフの姪(15歳)がデング出血熱で無くなったとのことです。

当社の日本人スタッフ(48歳)も暮れの12月31日に発病し、4日間集中治療室に入り、結局1週間入院しました。1月5日から日本に出張予定で、発病する前に日本に行っていたら、デング熱の治療に慣れていない日本の医師の診断を受けて、逆に悪くなっていたかも知れません。

切ったり、はったりの手術は絶対日本で受けるべきですが、狂犬病やデング熱等は症例が多く慣れているフィリピンで診てもらった方がいいと思いますね。

さて、この男ですが、12月30日に一緒にゴルフをし、夕方熱っぽいというので、夕食後直ぐに帰宅したのですが、夜中に急激に熱が出て寝込んでしまったといいます。
当社はフィリピンの習慣通り、1月2日から通常業務で、2日の朝出社してこない為電話をしたら、死にそうな声で、

「熱が40度あり、動けません。」

直ぐにスタッフを送り、そのまま病院に入院させました。

せきやくしゃみ等の風邪の症状がなく、高温が続いている事より、医者は直ぐにデング熱だろうと判断し、血液検査をするとともに点滴を開始し安静にしておりました。
本人の受け答えもはっきりしており、たいした事はないだろうと思っていましたが、午後3時頃になって、総務部長が、

「病院から電話で、血小板の数が減少しており、輸血するので人を送ってほしいとの事です」

と言ってきました。

現地スタッフに曰く、デング熱になったら、とにかく水を飲ませるだけだという事だったので、何故輸血なのか確認したら、総務部長によると、

血小板自体を注入する事は出来ないので、血小板が入っている血を輸血するとのこと。但し、病院に送る者の血を直接輸血するわけではなく、実際の輸血には病院にあるストックの血を使うが、使う分の補充をしなければ輸血出来ない(してくれない)とのこと。

これも??? ですね。

実際に人を送れない場合は金で解決できるのか?、(きっとそうでしょうね!)
病気・事故での緊急時の輸血の場合はどうする?(確保できるまで処置しない??)

当社は、若い従業員が沢山いるので人数を揃えるのは簡単ですが、自営されている者とか退職してこちらで暮らしているような人は、簡単に人を集めることは出来ないとおもうので大変でしょうね。

直ぐに、若い衆を10名ほど病院に送り献血させ、これで一安心と思っていたら、翌日未明、朝の3時頃でしたか、総務部長に電話で起され、

「患者は更に血小板の数が減少した為、更に設備の整った別の病院に移し、現在集中治療室に入っています。」

またまた ???? です。 (最初から、良い病院に入れてくれよ!)

その後も血小板の数は下がり、“当病院の最低レコードです。”と医者に言われるような状態が続き4日ほど集中治療室に入っていましたが、入院から7日目に漸く退院できたのであります。

さて、彼の日本への出張予定日は既に過ぎており、仕事熱心な彼は、退院して直ぐにでも
出張に出るべく、航空券の手配を始めたところ、総務部長より、

「担当医師より、一週間は出国を許可出来ない」との連絡があったと報告があった。

「輸血をしており、しばらくは経過を見るために出国は許可出来ない。」
と、言っているとのこと。

「輸血をしたから」というのは、どうもピンと来ませんが、医師としてはしばらく経過を見たいというのは理解でき、彼には“仕事はいいから、とにかくしばらくは養生しろ”と納得させました。

ところで、一体どこで蚊に刺されたのでしょうか?

昨年度のデング熱の発生件数は下記だったそうです。
 マニラ市191件、
 カロオカン市102件
 ケソン市が100件
 パシグ市が57件
 パラニャケ市45件
 パサイ市が43件

この data からすると、まさにマニラ市に事務所、住居があるわけですから、危険度は高いですね。

運転手が待機している間、窓・ドアを開けて寝ている時に車内に入って、夕方帰宅する時に車内でさされた可能性もありますね。

彼がデング熱になってから、ドライバーが運転中であっても、片手で、時々両手で蚊を見つけると殺そうとするようになったのを見ると、彼らも危険性を感じているのだなと、思わず笑ってしまいました。(運転中に殺そうとするのは運転ミスを起しそうで、別の意味で怖いのですが!)

参考に、約1週間の入院治療費が、合計約14万ペソ、庶民は病院に行くことも出来ません。
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第 233 話 フィリピン医師の質

2007/10/05 18:28
昨日のマニラ新聞の記事。

“比医師蔑視のセリフで波紋”
9月30日、米大手ABCの人気テレビ連続ドラマ(邦題デスパレートな妻たち)のなかで、女優が産婦人科医を前に医師に対する不信感を露にして、

「(お医者さんたちの)卒業証書を点検してもいいかしら?」
「まさかフィリピンの医大卒業生じゃないかどうか確認したいから!」

というセリフがあり、あからさまな差別発言であり、比国民の怒りをかった。

と、いうものです。

フィリピンに住んで、直接、間接的に当地の医師の質について見聞きしている者としては、

『わかる、わかる、その気持ち!』

というところですが、現実的には、仮にフィリピン医大卒業でも米国で医師として働いているということは、アメリカでの厳しい資格試験を突破しているのでしょうから、そうそうひどい医師はいないとは思いますけどね。

ドラマの場面がどのようなシチュエーションだったのか分からないのですが、いづれにしても、米国民の間には、

「フィリピン人医師の質はいまいちだ!」

という一般的な認識があるようです。

フィリピン人看護婦の評判はすこぶる良いようですけどね。

小生は、フィリピンで病気や怪我したような場合、デング熱・マラリア等はこちらの医師の方が慣れているでしょうから、こちらで治療してもらえばいいが、切ったり、張ったりの手術は必ず日本に戻って受けることとしています。

本日の新聞にこの件に関して、次のような文が出ていました。

サンチャゴ上院外交委員長がロムロ外務省長官に米国ABC放送に抗議文書を送るよう勧告した。
又、同委員は「比国民として腹立たしい。米国で働く世界レベルの比人医師の能力、功績を中傷した人種的偏見による発言だ」と非難した。

ドウケ厚生長官は 「比人医師は世界でも最高」と反論。

アバンテ下院議員は同番組制作者や女優に謝罪を求める決議案を下院事務局に提出した。

と、議員さん達はりっぱなことを言っていますが、

100%保障しますが、彼ら、政治家や金持ちは病気になっても絶対フィリピンでは入院しません。
何故かって?

フィリピン人である彼らが一番フィリピンの医療事情を知っていて、金があるから、危険を冒してフィリピンで治療をする必要がないからです。 ハイ。
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第 208 話:火傷治療で33万円。

2007/06/29 17:16
当社では従業員に医療保険を掛けているのですが、昨日男性従業員(フィリピン人、元船長)が医療保険からの補填が少ないと相談にきました。

彼の娘が家で電線(220V) にさわり、両手の薬指に大火傷をして入院した。(電線がそのへんに出ているのがフィリピンらしいのですが、恐ろしいですね。どうして両手の薬指かもよく判りませんがね。)

医師の診断は3度の火傷で、3日間入院したところ、請求が 140,028.76 ペソ(約33万円)。
病院には自分でなんとか支払い、後日保険による補填を受けたが、その額が 19,124 ペソ(約4.5万円)

これは、あまりにも補填額が少ないというのが彼の主張です。

医療費 14万ペソの内訳は下記。
1) Hospitalization expenses ( 入院費) P 65,789.61
2) Doctor’s Fees ( 医師の技術料合計) P 67,000.00
   Surgeon ( 外科医) P 45,000
Anaesthesiologist (麻酔医) P 12,000
Pelidiatrician (内科医) P 10,000
3) Medicines as per Doctore’s Prescriptions P 5,589.15 ( 医師の処方箋による薬代)
4) Follow-up Care & Dressing of Wounds P 1,650.00(傷口の術後の手当て)
------------------------------------------------------------------------------
合計 P 140,028.76

そして、保険で補填されたのが一割強の P 19,124.22。

ということは、約9割弱を患者が負担したということです。

保険会社の説明によると、いい病院(すなわち高い)に入院し、高額な病室(冷蔵庫・ケーブルTV、エアコン付)に入っている為にコストが高くなっているということです。

簡単にいうと、保険で補填される標準からかけ離れた病院にかかったので費用は高くなったということです。

それにしても、医療費が高い国です。
ほんとに、この国は貧乏人は病気にもなれません。

我々日本人も病気や怪我でも、出来るだけ、日本まで帰って病院にいったほうがいいようです。

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第 182話:治療費未払いで退院できず。

2007/04/03 17:50
昨日お伝えした感電によって両足を切断した首都圏在住のチョウ収集家について、本日も邦字新聞に続報が載っていた。

感電事故が発生したのは、昨年12月25日ですが、3ヶ月たって、自宅療養が可能な状態まで回復しているが、治療費の全額を払えないために退院を認められず、自宅へ帰れない状態が続いているとのこと。

治療費が払えないから、退院させてくれない。退院出来ないからコストは嵩み更に払えなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

題178 話で当社のフィリピン人スタッフが病院で死去した際の話を書きましたが、病院は当初、治療費28万ペソを全額払うまでは、遺体の祭儀場への搬出も認めず、協議の結果会社が補償することで、遺体の搬出は認めらたが、支払いが完全に終了するまでは、死亡診断書を発給してもらえず、これが無いために遺体の埋葬が出来ず、葬儀場で10日も弔いを行い、当然費用が通常より掛かってしまうという結果になりました。

フィリピンでは、安心して病気や怪我、ましてや、金が無いと病院で死ぬわけにはいきません。

両足を切断したこのチョウ収集家は、3月15日に日本人学校で行われた息子の卒業式に出席するため、病院の要求で未払い分80万ペソのうち、10万ペソを支払い、且つ“逃走防止の為”病院の警備員を学校に同行させたといいます。

“逃走防止”と言っても、本人両足を切断しているのにね!

尚、4月初旬には日本の友人らが募ったカンパ(総額200万円)が届くので無事に退院できる見通しだということです。

よかった、よかった!

マニラどつかれ路地裏紀行
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第 178話:入院費

2007/03/26 17:37

2週間の入院・治療費・手術代の合計が約28万ペソ。
治療・手術代といってもほとんど何もしていません。
腹を開いて、そのまま閉めただけです。

医者が5名、よくわかりませんが、いろいろな専門医がついたそうです。

22日に亡くなって、本日で4日目ですが、未だ死亡診断書が出ないとのこと。

どうも、病院の支払いを済まさなければ死亡診断書を医者が書かないそうです。

フィリピンでは病気になって入院する必要がある場合でも、まず患者の支払い能力を確認し、支払い能力が無いと判断されれば治療・入院はさせないとの事。

入院した後、重病で死去しても、本人・家族が病院代を支払えない場合は、支払うまで遺体は病院に留め置かれます。

当社総務部長に、『それでも、誰も支払えない場合はどうなるのか?』と尋ねたところ、普通はそのような場合、都市の場合は市長宛に「遺体のリリース」を訴え(当然、金と煩雑な手続きが必要です)、最終的に市長が病院に対して「遺体を家族に返すように!」との命令を出すとのこと。

それにしても、こういう対処が取れるのは、ある程度金のある個人・ファミリーであって、一般庶民はどんなに痛くても病院にもいかず、じっと死ぬのを待つしかないのでしょうね。

しかし、中には病院に無事に入院は出来たが治療が長引いた挙句に亡くなり、治療費を払えなくなり、又、市長やバランガイ長などにも頼めずに、どうしようもなくなる者も存在すると思うのですが、そのような場合、遺体はいったいどうなるのでしょうか?

病院が、そこらへんに捨ててしまう?

なにか、そのような者の為の墓地でもあって、簡単にさっさと埋葬する?

大学病院などに寄付してしまう?

一体どうなるのでしょう?

日本はいい国です。
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第 158話 マニラの医療事情(5)クスリ−2

2007/01/25 18:14
フィリピンには“Mercury Drug”というドラッグストアーのチェーン店があります。
その他の小さなドラッグストアーもありますがフィリピン全土で展開しているのはここだけです。

小生もここで、コレステロール等を下げるクスリを購入したのですが、全体的に高価なので小生の周りのフィリピン人に尋ねてみました。

*多くのクスリはインド製で、インド国内では非常に安く売られているが、
輸入の際にフィリピン側で高い関税が掛けられている。
*安く売っているドラッグストアもある。インド製のビタミン剤で全く同じも
のが一瓶マーキュリーでは15ペソ、他のストア(名前を聞いたが覚え
られず)では5ペソで売っているところもある。
*政府が価格(関税をかけて)をコントロールしている。
*マカティのスーパー “キャッシュ アンド カレー” の隣の建物にある
ストアはドラッグストアではないが、ドラッグも売っていて安い。
*貧しい人達が住む地域のちいさなドラッグストアは安い。
*何年か前に安いドラッグストアーが出現し、チェーン店を増やそうとし
ていたが、最終的に、安い、すなわち正規の関税を逃れている可能性
があると、調査が入り店舗の増加は出来なかった。但し、数店は残っ
ているが、マーキュリーと同じような価格で売っている。
*安く売っているところは、おそらく “ back door” から仕入れているのだろう。

皆の話を総合すると、

クスリは政府が高い関税を掛けるなどして、高価格にコントロールをしている。密輸等あるいは税関に金をつかませて関税をごまかす等した安いストアも出回っているが、大々的に商売を広げない限り、政府・警察も見て見ぬふりをしている様子。
なんか“大岡裁き”みたいで温情のある処置だなあー。

と思ったが、よく考えると、非常に安いということは、もぐりで経営している可能性が高く、警官にしても、タカリの対象となるので、小遣い稼ぎとして、適当な数の店は存在させているのではないかと思いますね。

それにしても、庶民の為にも、もう少し安くクスリが手に入るようにしてもらいたいものです。 

ねえアロヨさん。

それと、ここの庶民達にも注文、金も無いくせに、やたらとビタミン剤なんか飲む必要はない、と言いたいですね。

それらが、すべて私の懐から出て行くのです。 ハイ。
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第 157話 マニラの医療事情(4)クスリ−1

2007/01/23 18:05
今回、内視鏡検査の準備検査として、血液検査も実施したのですが、50歳過ぎ、肥満気味の中年おじさんとしては、コレステロール・血糖・尿酸値と三拍子そろって高く、全てが軽く標準値を上回っておりました。

勿論、毎年の健康診断でも指摘されている事項で、医師に指摘されるたびに、

『わかりました、わかりました。簡単に言えば栄養過多であり、食事の量を減らし、糖分・脂肪分はとらないようにします。』

と答えていましたが、特に体の不調を感じる分けではなく、

『検査の値はそうであっても、標準値はあくまで平均であり、個人差があり、自分は大丈夫さ!!』

と、勝手に決め込んでいた。

ましてや、クスリを呑んで値を下げる等はもってのほかである。

と、思っていましたが、今回の担当医師から

「そのままにしていたら死ぬよ!」「死ぬよ!」と脅されるもんで、兎に角一週間だけクスリを呑んで見ることにした。

フィリピンでは病院内には薬局はなく、近くのドラッグストアーで医師の処方箋を見せて購入するシステムになっているようです。そこらへんの事情は、日本にいた時も、ほとんど、風邪クスリも含めてクスリというものを呑まない生活をしているので、あまり詳しくはありません。

このクスリが高い!

尿酸のクスリ:1錠P 79.25 ( 一日3回服用)
コレステロールを下げるクスリ:1錠P 29.25(一日一回服用)
血糖値を下げるクスリ:1錠 P 23.50 (一日一回服用)

1週間合計で 2033.5 ペソ = 約 5300 円 (1 P = \ 2.580 )
1日 P 290.5 = 約\ 750

仮に一ヶ月のみ続けると、

1日 P 290.5 x 31日 = P 9005.5 x 2.580 = \ 23,234 /月

因みに、マニラ首都圏の1日の最低賃金が 350 ペソ =約 900 円。
大卒の当社事務員の初任給が P10,000, 勤続 10年の経理課長が P 30,000

まあ、この種クスリは中高年用の薬でしょうから、彼女らが必要とすることはないでしょうが、それにしても、クスリが高いと感じます。

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第 155話 マニラの医療事情(3)- 内視鏡検査−3

2007/01/20 12:34

1泊しての、胃及び腸の内視鏡検査のお値段は合計で 55,000 ペソ。(現在のレートで約 14 万円)

丁度、フィリピン共和国大統領、アロヨさんの月給と同額です。

この金額はフィリピンでは非常に高額です。 日本と比べても高いのではないでしょうか?

我々が普通お相手してもらっているフィリピーナ達だけでなく、当社の従業員でも、フィリピン人個人でこんな金額を払って検査を受けるような者好きはいないでしょうね。

当社の総務部長に、
『それでは、庶民はポリープ・癌などがあったらどうするのか?』
と聞いたところ、
「庶民は検査自体を到底受ける事は出来ないし、何もわからずに死んでいくだけです。」

庶民の場合は、具合が悪くなった状態で病院に何とか金を工面して行っても、癌などではどうしようもないという状態がほとんどのようです。

小金持ちは、内視鏡検査を受ける者も結構いるようですが、その結果ポリープが見つかっても、ポリープの状態によってはフィリピンでは設備や技術的に手術が出来ず、外国で手術を受ける必要がある場合には、費用の点で断念する者も多いといい、もう少し金持ちは台湾や香港で治療を受けるそうです。

更に金持ちは日本へ、大金持ちは米国・欧州へ行くそうです。

地獄の沙汰も金次第ですね。

今回の担当医師に聞いた話。

胃や腸内のポリープで柱状になっている(指の先端のように胃・腸壁から突き出ているもの)ものはフィリピンでも内視鏡を使って切除する手術は可能であるが、ベタと広がっているようなものは、内壁から削り取る必要があり、未だマニラでは手術できるところはないとの事。

柱状になっているポリープをそのままにして、大きくなっていくと長くなり、その内にこのポリープが内壁に倒れてベタっと広がったポリープになり、そのまま数年経つと癌になる可能性が大きくなる。

その為、50歳を過ぎたら、特に身内にポリープが発見された者や癌になった者がいる場合は定期的に内視鏡検査をうけたほうがいい。

との事ですが、フィリピンの庶民にすれば、検査自体が高値の花。

こういう検査が手軽に受けられる日本人・日本という国は幸せですね。

いや、知らずに死んでいくほうがいいのか??


家族と生きる意味―フィリピン・マニラのストリートチルドレン
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第 154話 マニラの医療事情(2)- 内視鏡検査−2

2007/01/19 19:24
さて、朝7時前に看護婦が来て、処置がやり易いように後ろが開いている、後ろで合わせて後ろで結ぶようになっている服(つまり、後ろから見るとオシリが丸見えです)に着替えるように看護婦に言われた。

点滴を始める前に言ってくれよと、少し頭にきたが、可愛い看護婦さんに免じて言われるとおりに、点滴の瓶を持ち上げ袖を通し、おとなしく彼女に手伝ってもらって、着替えたところ、

看護婦「パンツも脱いでください!」
小生  『片手は点滴で固定されていて使えないのに!』
看護婦 「I help you」

と彼女が脱がせてくれました。(電話番号を聞いておけばよかったなあ!)

いよいよ、車椅子に乗せられて、処置室に入った。

第一印象は明るい。病室や通路等は全体的に照明は暗いのに、流石に手術室は明るくしています。検査室というより通常の手術室のようで、床や壁は白いタイル張りで、壁の何箇所かには十字架をあしらったような青色のタイルがはめ込まれている。片方の壁には大きめの十字架がかけてある。

しかし、検査用の器具やモニター等は一切ありません。

体の幅しかない狭い手術台に載って仰向けに寝ると、すぐ上に直径1mほどの表面に直径15cm位の灯が7−8個ついている球形の大きな照明があった。

最近の日本の病院の手術室の内部というものを知りませんが、それにしても、ここは近代的とは言えず、準備の為か他の者がしばらく手術室から出て行き、1人になった手術台の上で『こんなところで大丈夫だろうか?』、『検査も日本で受けるんだった。』と不安が募ってきました。

しばらくすると、モニター(sony 製でした)や内視鏡が運び込まれて慌しくなってきて、担当医師から、他の医師も紹介され、心細くなっていた小生は心より、宜しくお願いしますと言ったのでした。

さあ、いよいよ検査開始です。
なにか、決死の覚悟で、シリアスな手術を受けるような気になってきました。

すると、ひとりの医師が、

「酸素を入れます」(確かに Oxygen と言ったと思います。)
と、鼻の穴に器具をセットしたのであります。

(え、胃カメラを飲むのに、何故酸素?)と思いましたが、勿論言われるままです。

しばらくして、横向きになり内視鏡が挿入され、目の前にあるsony 製のモニターにピンク色の小生のきれいな胃の内部が映し出され、医師達が「ポリープ!」と言っているのを聞いた頃から記憶がありません。

後で判ったのですが、フィリピンでは内視鏡の検査でも全身麻酔をするそうです。

実は腸の内視鏡検査は始めてで、自分の腸内も見てみたかったし、内視鏡が腸内に入っていく感じも興味があったので、その感想を書こうと思っていたのですが、麻酔が効いて全く記憶がありません。
夢の中の出来事のように、うっすらと、尻の穴に内視鏡が挿入される状況が記憶に残っています。言葉で説明するのは難しいのですが、これは尻に入っていく感覚というのではなく、夢でみていたような感じです。

はっきりと目が覚めたのは、仰向けに寝ている状態で、すでにモニター等も片付けられており、担当医師に「どんな感じか?」 と聞かれて『Sleepy !』と答えたところからです。

その後、手術台から移動式のベッドに移され、Recovery room に移動し、そこの時計を見たら8時30分でした。

ここに移されてから、看護婦が時々きて、「Sleepy ?」と聞かれて、『no』と答えるまで30分程度寝かされていました。

『No』と答えた後、担当医師がきて、胃にポリープが2箇所あるが、小さく問題はない。腸内にはポリープは一切なくきれいなものです。との説明を受け安堵したのでありました。
胃のポリープは2年前に日本で生体検査を行い良性であり、大きくならなければ特に心配はないとの診断を得ていたので問題なし。

さあ、これで安心して、これからもフィリピン生活をエンジョイ出来ます。
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タイトル 日 時
第 153話 マニラの医療事情(1)- 内視鏡検査−1
 昨日夕方からマニラの Sampaloc にある病院に泊まり、今朝胃及び腸の内視鏡検査を受けた。 ...続きを見る

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2007/01/18 22:29

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