第 180話:マニラ事件簿-9:保育園児人質事件
3月28日、白昼、遠足に向かう予定の保育園児29人及び保育士3名が乗るバスがハイジャックされ、武装した2名の犯人が園児達を人質にしてバスに篭城するという事件が起きた。
ちょうど、当日は発生直後に事務所から外出する予定で車でロハス通りに出たところ、通りは大渋滞となっており、車はほとんど動かず予定を変更して事務所に戻ったという経緯がありました。
この事件が昨日のマニラ新聞に記載されていました。
犯人2名は米国製の手榴弾二発(MK2 及び M26 でいづれも殺傷能力が高いという)、又、彼らが持っていたのは、イスラエル製の有名な軽機関銃「ウージー」及び45口径の拳銃だったといいます。
しかし、一体「ウージー」なんか何処から手に入れるのでしょうね?
そのうえ驚くのは、この容疑者が、なんと保育園の経営者だというではありませんか????
事件発生当初から、ラジオニュース等では、容疑者が園児が通う保育園の経営者で、子供達への援助を要求して、自分の園児を人質にして立て篭もっている等と、わけのわからないニュースが流れていると、会社スタッフ・ドライバーから聞いていましたが、昨日の新聞によると、
「容疑者は貧困地区の子供の為に教育、住宅の供給を訴えただけで、自身に対する要求ではない。なぜそれがいけないのか?」と話していると容疑者の弁護士が語ったとのこと。
新聞やニュースでも、園児の保護者の談話として、多数の保護者達が容疑者から様々な援助を受けたといい、彼を告訴するつもりはないと答えていると伝えていた。
フィリピンでは殆どの犯罪が親告罪ではないかと思うぐらい、被害者側が告訴しなければ罪にならないようです。 例えば、日本人の夫がフィリピン人妻の親戚に殺害されても、このフィリピン人妻が告訴しない場合は罪に問うのは難しいようです。(但し、詳しいところはよくわかりません。なにせ、なんでもありの国ですから)
その為か、ゴンザレス法相が拘束された園児の保護者達は告訴・証言をする必要は無い。何故なら、この事件では容疑者は自動的に告訴の対象となるからだ、との発表を事件発生の翌日29日に行っています。
しかし、それにしても、よく分からない事件です。
28日午後5時頃、何故か容疑者から電話連絡を受けた、ある州の知事が人質の解放交渉にあたり、一応その結果として人質が開放されたことになっているようで、選挙に関連する宣伝活動ではないかとの憶測も流れている。
ひょっとしたら、この知事が仕組んだ出来合いレースか?
主犯格の容疑者は1980年代にもカトリック神父を人質にとって教会に立てこもる事件を起こしていたが、2004年には下院選に立候補し、落選となった。しかし、住民からは慕われていたという。
事件当日は卒園遠足で、費用はすべて容疑者が負担していたというが、それにしても、実弾の入った機関銃で武装して、園児を人質にしますか???
ほんとに、よくわからん国・人達です。
この記事へのコメント
ここにも、何か機関銃を展示していたような気がします。
今回の件は、うちのフィリピン人スタッフによると、
”ドラマ です!”
との事でした。